2021年04月24日

マイクアンプ用カスコード接続アダプタ

以前から作っているXLRコネクタ内蔵基板ですが、下記URLのようにドレイン出力になっていてケーブルが長くなると高域が落ちてきます。
http://minor-audio.sblo.jp/article/185113643.html

このために、下記URLのようなエミッタフォロワ出力タイプの基板を作ったのですが、ベース抵抗を大きくしたせいか音質的に好みではありませんでした。
http://minor-audio.sblo.jp/article/187614005.html

次に、p-cHタイプのFETを使った回路を考えたのですが、使えそうなFETは製造中止になっていて入手困難です。この話を三太郎さんにしたら、n-cHのFETを使ったカスコード接続にしたらというアイディアが出てきました。n-cHのFETだと2SK880のチップFETが使えますので、XLRコネクタ内部に収めることは容易になります。
https://heng-rimo.cocolog-nifty.com/blog/2021/02/post-f5cb13.html

そこで、基板を作ってみることにしました。
回路図は以下のようになります。
MIC_FET_cascode_13As.jpg

いつものように、Fusion PCBに発注して出来上がってきました。
2021-03-19_18-27-22.jpg

カット後の基板です。サイズが小さいので大量に出来上がります。
2021-03-20_10-26-05s.jpg

この基板をXLRコネクタに組み込んでみました。
2021-03-21_11-01-08s.jpg

この基板を川崎G寺O和尚に提供したら、謎のアダプタに組み込んで作り上げていました。このアダプタを使って継ぎ足しで50mにしたケーブルで実験してみたところ、アダプタの有無で20kHzのノイズレベルに違いが出ました。アダプタありの50mケーブルとアダプタ無しの1mのケーブルの場合とでは殆ど差が無いので、カスコード接続アダプタの効果はあるようです。
次回は、100mのケーブルで実験してみようかと思っています。
posted by lobs at 18:31| Comment(0) | 録音

2020年12月30日

PX-W3U4を買った

今年の春頃までPX-W3U3を使っていたのですが、とうとう動かなくなってしまいました。臨時でPX-S3U2を引っ張り出して使っていましたが、仕事が忙しくなっていたのでそのままにしていました。しかし、TVRockの番組取得に時間がかかるのでPX-W3U4を買うことにしました。
写真の上側がW3U4で下側がS3U2です。外観が同じなので裏を見ないと区別ができません。
2020-12-30_16-05-14s.jpg

裏側の写真です。
2020-12-30_16-05-40s.jpg

TVTestはver10とし これにradi-sh版BonDriverを組み合わせます。最初設定を間違えていることに気が付かず、設定に試行錯誤してしまいました。また、64bit版がうまく動作させることができないこともあって少し時間がかかってしまいました。とりあえず、32bit版で動くようにしています。

ハード的に新しいものであることと、ソフト的にも新しいものを使えるようになったせいか、動作は安定しているようです。
posted by lobs at 16:38| Comment(0) | TVチューナー

2020年11月07日

15年前に作った無帰還アンプのリレー交換

友人U氏宅で稼働していた15年前に作ったアンプの調子が悪いという連絡がありました。音がビリビリ途切れるという現象だということで、リレーの劣化だろうと見当をつけ、交換することにしました。
YAMAHAのアンプのケースを利用しています。フロントパネルが曲がっていたのですが、修正してありました。
DSC_0028s.jpg

裏パネルの出力端子は、ネジ式のものからバナナ端子に交換してありました。
DSC_0033s.jpg

さて、このアンプはユニバーサル基板を使って作っています。リレーは、左端に見える黒っぽいものがそれです。
DSC_0019s.jpg

もうちょっと拡大した写真です。真ん中下あたりにリレーが見えます。
DSC_0022s.jpg

配線は長めにしてあり、基板を裏返して作業するときに邪魔になる配線はコネクタにしてあるので、作業はなんとか無事に終わりました。
左が接触不良になったOMRONのG4W-2212P-USーTV5、交換したものは松下のJC2aDです。リレーはG寺O和尚から提供して頂きました。
DSC_0034s.jpg

交換して電源を入れてみると、無事、治っていることを確認できました。古いアンプの修理用にこのタイプのリレーは手元に持っているのですが、今後も必要になることがありそうです。
posted by lobs at 17:22| Comment(0) | 半導体無帰還アンプ