ダイナミックレンジを広くできる録音方法として、32bit floatがあります。この録音が可能な装置は高いと思っていたのですが、探してみるとzoom F6が比較的安価で、しかも小型に作ってあってフィールドレコーディングが可能となっているようです。
買うかどうしようか迷っていたのですが、突如、録音の話が来たので買ってしまいました。

この機種の特徴についてはネットに色々上がっているのですが、なんといっても32bit floatで録音できるため、最初にある程度適当にレベル調整しておけば あとは録音の開始、停止だけをすることになります。また、LRトラックをON (LRファイルを作成する機能らしい) にしなければ6ch同時に192kHz32bit floatで録音可能です。その他にも便利な機能が組み込まれていて、高音質で気楽に録音したい人にはお勧めのレコーダーです。
試しにスピーカーにマイクを極端に近づけて、通常だとクリップするレベルで録音してみました。ピークレベルが+32.5dBなので、DR-100などのPCMレコーダーでは完全に音割れする状態です。

このファイルをsoundengineで音量レベルを-36dB下げてみました。

このファイルを再生してみると、音割れすることもなく普通に聞くことができます。
私の今までの感覚だと信じられないことです。なかなか素晴らしいレコーダーです。
音質ですが、ほぼ同じマイク、ほぼ同じ録音位置で TASCAM DR-70と比較してみました。TASCAMは少し柔らかめの音、ZOOM F6は少し硬めの音ですが、大きな違いはないように思いました。