0.1%精度の抵抗を選んだのは、お気楽オーディオキット資料館のマニュアルを見ると0.1%精度の抵抗を使えばMSB抵抗の調整が不要と書いてある( http://www.easyaudiokit.com/bekkan/manual/R-2RMK2Manual.pdf )ので、そのあたりも確認してみるためです。
私の場合は1.8kと3.6kで組んでいます。2.54mm間隔のリード線付き抵抗パターンにはんだ付けするので抵抗は、1608(0603)サイズを使用します。このサイズの抵抗が比較的安価に入手可能だったのはmouserでしたので、ここに発注しました。
基板に載せる部品は下図のようになります。上野さんのサイト( http://tomozon.sakura.ne.jp/DAC/74AC574_4para_DAC/ )からコピーした図に書き込んであります。

あと、DAC出力に入っているコンデンサはPMLCAPの25V10μFがちょうど収まるので、それにしました。デジタル側の電源には、330μFのケミコンを追加し、その部分の0.1μFのコンデンサはチップコンデンサを裏側に貼り付けています。
MSB抵抗調整部分ですが、まず、3.57kΩ(±0.1%)+10Ω(±1%)+50Ω半固定抵抗で組んでみました。efuさんのwavegeneで1kHz、-90dB信号を入れ、ノイズが消えるように調整します。-90dBですと実質的に無音ですし、MSBとLSBの反転は起こるのでMSB調整抵抗のずれによるノイズが明確に聞こえます。この方法が楽だし、確実であるような気がします。
その結果、半固定抵抗の値が19.4Ω(右;和を採ると3.5994k 有効数字は無視)と19.1Ω(左;和を採ると3.5991k 有効数字は無視)付近になりました。ノイズが聞こえなくなる範囲は12回転型で2回転分くらいありますので、±4Ωくらいに収まればいいということになります。つまり、±0.1%精度の抵抗を使えば半固定抵抗によるMSB抵抗の調整が不要になるようです。でも、調整できないというのも これはこれで気になるので、半固定抵抗は入れることにします。
この結果を受けて、3.57kΩ(±0.1%)+22Ω(±1%)+[50Ω半固定抵抗と15Ω(±1%)をパラ]にしました。

半固定抵抗とパラに抵抗を入れたのは、このようにすると調整したときにノイズの消えるポイントが より明確になるためです。
組み立てたときのMSB抵抗調整部分です。

今まで使っていた基板と並べてみました。抵抗が見えなくなると、だいぶ印象が変わります。

肝心の音ですが、基板を交換するのに時間が過ぎてしまっているので、あくまで感覚的になりますが、柔らかく分解能が増したような気がします。