だいぶ前になりますが、aitendoで6.3V 270μFの電解コンデンサを買ったことがありました。小型で、外観はOSコンデンサというか固体導電性高分子コンデンサのようなものです。

すぐに使おうと思って買った訳ではなく、安かったこととOSコンらしき外観に惹かれてしまっただけです。しかし、買ったはいいのですが素性が分からないのでほったらかしになっていました。
最近になって、Anarog DiscoveryとFRAplusを使い、インピーダンスが計れるようになったので測定してみることにしました。
コンデンサのインピーダンス測定ではインピーダンスがほぼゼロになるまで低下しますので、一定電圧で測定するには無理があります。また交流電圧をある程度掛けたいので、FRAplusアダプタだけでは電流が不足することが考えられます。そこで前に作った補助アンプを使い、0.3V出力で10Ωを挟んで電解コンデンサを測定してみました。この条件では10mΩまで測定できそうです。もっと低いところまで測定する場合は1Ωの抵抗に変更すればよさそうです。

インピーダンスの測定結果です。今回は電解コンデンサを電圧印加処理すること無くそのまま測定していますので、電解被膜の形成が不十分のままである可能性があります。また、配線はワニ口付きのケーブルで接続していますので特性の暴れが出ているはずです。

aitendoから買った6.3V 270μFは優秀です。容量も問題ないようです。ハイブリッドコンデンサも測定してみましたが、OSコンデンサをほぼ同等の特性です。これに対し、通常の電解コンデンサは事前に電圧を印加する処理をすれば違った結果になる可能性はありますが、インピーダンスが下がっていませんでした。
Analog DiscoveryとFRAplusアダプタ、それにFRAplusを使うとこのような測定が簡単にできます。miyaさん、ARITOさんに感謝です。