2020年07月04日

ちゃんとした圧着工具はやっぱりいい

いままでは30年以上前に買った安物の圧着工具を使っていました。ワイヤストリッパとしても使えますが 力が掛かり難いので、思いっきり力を込めて作業していました。また、圧着後の端子を噛み込んでしまうので、端子を外すのにも苦労します。
以前の会社で使ったことのある圧着ペンチ(設備屋さんが使っていたのでたぶん高級品)も、噛み込む点では似たようなものだったので、こんなものかと思いこんでおりました。使い方を間違えていただけかもしれませんが・・・
最近になってちゃんとした圧着工具が欲しくなり、amazonで安く売っていたロブテックスのAK-15AとAK-2MAを買ってしまいました。国内メーカーの製品としては比較的安価に購入できます。用途的にはサイズの小さなAK-2MAで十分なのですが、太いケーブルを作業することも考えてAK-15Aも買いました。
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ここまでの内容であればブログに上げることもないのですが、実際にAK-2MAを使ってみると軽く作業できることにちょっとびっくりです。あと、圧着後に噛み込んで取り難くなるようなことがありません。以前、会社で使った圧着ペンチはなんだったのだろうか??? やっぱり使い方を間違えていた??
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圧着端子を使う頻度は少ないのですが、こんなに使いやすいのであれば早く買えばよかったと思いました。オーディオ関係の圧着作業をする場合は、AK-2MAはお勧めです。
posted by lobs at 19:32| Comment(0) | 電子工作・実体顕微鏡

2020年01月09日

ハンドラップ

以前から欲しかったハンドラップを買ってみました。
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構造は、シャンプーやボディソープのようにポンプを押し下げて中の液を少し押し出すなものなのですが、液体が上部の皿の部分に溜まるようになっていてそこの液を綿棒やティッシュに滲み込ませることができるものです。
電子工作で何に使うかというと、プリント基板などの洗浄です。ハンドラップの中にイソプロピルアルコールなどを入れてポンプを押して綿棒などに滲み込ませ、プリント基板などを洗浄します。
イソプロピルアルコールを小瓶に入れて使えばよいではないかという意見もあると思いますが、実際に使ってみると作業性がかなり違います。ハンドラップの方が格段に使い易いです。

実際に個人が使う場合ですが、液の使用量・使用頻度が少ないので底の部分に残った液が長期間使われないまま放置される可能性が高く、蒸発などにより変質することが考えられます。このため、使用するにあたってハンドラップの瓶の中にガラスや石などを入れて底に残る量を少なくしようと考えました。ハンドラプの中に残る量を少なくしておけば、はじめに入れる量を減らすことができますし、液を処分する場合でも損失を抑えることができます。
イソプロピルアルコールなどの有機溶媒を入れるので、ハンドラップも有機溶媒に耐えられるものが必要ですが、中に入れる物もガラスや石などに限られると思います。
まず、ホームセンターでメダカ水槽用の白い小石、ダイソーでおはじきを買ってきました。
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これをハンドラップの中に入れます。あまり量を多く入れるとポンプが詰まる可能性があるので、適量というか少な目に入れます。入れ終わったら、イソプロピルアルコールを少し入れます。
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買ったばかりなので、瓶、石、おはじきの汚れが溶け出してくるので、まず汚れを溶かすためにしばらく放置します。その後、汚れを気にする人だと一旦イソプロピルアルコールを捨てると思いますが、洗浄しようと思っている基板があったのでそのまま使ってみることにしました。

プリント基板をはんだ付けした後のフラックスは固くこびりついているので、綿棒では落とし難いです。このため、マイナスの精密ドライバの小さいものに脱脂綿を巻きつけ、これを使って洗浄作業をします。先端が少し平らな金属性の細い棒があれば何でも使えると思いますが、入手が容易なものとして精密ドライバを使っています。これに巻きつけた脱脂綿にイソプロピルアルコールを滲み込ませています。
真ん中の皿の部分を押すと、イソプロピルアルコールが上がって皿に出てくるのでそれを滲み込ませます。
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このようにして作業すると芯に金属があるので力を加え易くなり、また綿棒に較べて細くすることができるので細かい所まで拭き取ることができますのでフラックスの掃除が楽になります。但し、脱脂綿の量を多くできないので頻繁に脱脂綿を交換する必要があります。
このような作業にハンドラップが役立ちます。小瓶からだと手間がかかり過ぎます。

実態顕微鏡を使ってはんだ付けの確認と基板の洗浄を行っている様子です。
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posted by lobs at 19:57| Comment(0) | 電子工作・実体顕微鏡

2017年12月31日

ズーム実体顕微鏡の中古品を入手

私の場合は、チップ部品くらいのサイズになるとよく見えません。このため、チップ部品をハンダ付けするときは実体顕微鏡が必要になります。今までは、協和光学の10倍の実体顕微鏡を使ってきました。
最近、ヤフオクで協和光学のズーム実体顕微鏡が出品されていました。今まで協和光学の顕微鏡を使ってきていて特に不満はないので、躊躇せずに落札しました。
落札したものは協和光学のSZMで、ズーム範囲が6〜30倍のものです。ハンダ付けするときは、広い範囲が見えたほうが作業しやすいので、6倍というのは魅力的です。
届いたものを見ると、あちこちに接着剤のようなものが付いていたので、まずそれを掃除しました。
目当てゴムは、今使っているものを付けています。
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次に顕微鏡で観察すると曇りがあります。そこで、分解して光学系を掃除することにしました。接眼レンズとそのホルダを外します。接眼レンズは綺麗でした。ちなみに、この接眼レンズは今使っているものよりも綺麗にクッキリ見えます。
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内部は、プリズムではなくミラーでした。ミラーを掃除してみましたが曇りは取れません
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そこで、ズーム部分を掃除することにします。この顕微鏡は、ネジを4本外すとズーム部が出てきます。
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ズーム部です。いくつかあるレンズを掃除します。
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一番外側のレンズを見たら、曇っていましたのでこれも掃除しました。これが主な原因のようでした。
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掃除が終わって組み立ててみると、曇りが無くなって綺麗に見えました。6倍の倍率ではんだ付け作業をすると、10倍の時よりも広い部分が見えるので作業性が向上します。
posted by lobs at 23:30| Comment(0) | 電子工作・実体顕微鏡