2017年10月01日

I氏のLOG-ATT-V3完成

9月30日にI氏設計のリレー式抵抗切替アッテネータLOG-ATT-V3の製作会がありました。当日はサポートに回る必要があるので、私の分は前の日の夜に製作して動作確認までしておきました。ただ、リモコンの設定が分からないのと、前面パネルの化粧に使う塩ビシートの接着につかう両面テープが手元になくて、30日にI氏のお世話になりました。
完成したリレー式アッテネータです。手作りアンプの会標準セットと少し違っているのは、アッテネータ部分の抵抗がBISPAのLGMSFになっています。また、表示器は有機ELに変更しており、ここの3.3V電源には220μFを追加しました。見えないところでは、マイコンの裏に0.1μFのチップコンデンサを追加しています。
DSC_0138s.jpg

表示器が有機ELなので、コントラストが高く見やすくなっています。老眼に優しい仕様になっています。
DSC_0146s.jpg

あと、U氏設計のR-2R DACの後にこのアッテネータを入れ、ヘッドホンアンプで聞いてみるとハムが目立ちました。そこで、電源を手元にあったトランス式ACアダプタに変えてみたところ、気にならない程度になりました。試したものは、SONYのAC-64N、詳細不明な4.5V250mAですが、両方共同じ結果でした。
ただ、SONYのAC-64Nは無負荷時の電圧が9Vくらいあるので、リレーの電源としてはちょっと電圧が高すぎる感じです。一方、4.5V250mAのアダプタは、無負荷時に6.4Vで丁度いい感じだったので、こちらを常用にすることにしました。
DSC_0136s.jpg

リモコンは、市販のテレビ用の中古品をいくつか試したのですが赤外線の周波数帯域が合わないのか、リモコンの出力が弱いのか、近くで操作しないと応答してくれません。そこで、手元にあったaitendoのRC-4Uを試したところ、かなり離れても応答してくれます。これを使うことにしました。I氏のお勧めはaitendoのRC-C100ということですので、新たに買うのであればこちらがいいでしょう。

音質を細かく比較できる条件が整っていないので第一印象ですが、素直な音です。リレー式だと音量の上げ下げでカクカクしそうなイメージがありましたが、全くそういうことは無くて滑らかに音量が変化して行きます。また、色々細かい設定ができるように設計されていて便利です。
今回は、I氏のご厚意でほぼ原価で部品セットを配りました。しかし、お礼もできない状態がいいかどうかは問題があります。もし、次回があるとすれば、配布する価格を上げることになりそうです。
posted by lobs at 12:16| Comment(0) | リレーアッテネータ

2017年09月05日

次段のアンプ入力抵抗の影響

Logarithmic Attenuatorの場合は、次に接続されるアンプの入力抵抗によって減衰特性が比較的大きな影響を受けます。例によってアッテネータの抵抗値は5kΩ、以降の計算は前段アンプの出力抵抗を200Ωとした計算結果です。
まず、抵抗の値ですが、下記URLのany valueでほぼ理想的な値を用います。
http://www.eijndhoven.net/jos/attenuator-calculator/index.html
Log_att_cal_理想-0.5dB-7step.jpg

次段のアンプの入力抵抗が1MΩの場合は、下図のようになります。綺麗な減衰特性だし、入力抵抗もほぼ一定です。
理想抵抗-0.5dB-7step-負荷1MΩ.jpg

これが10kΩになると、減衰特性に若干ですが、段差が見えるようになります。入力抵抗も、減衰量の少ない領域では低下します。
理想抵抗-0.5dB-7step-負荷10kΩ.jpg

5kΩだと下図のようになり、段差が目立つようになります。この状態でも実用上は使用できますが、所々音量が低下しないポイントが出てきます。
理想抵抗-0.5dB-7step-負荷5kΩ.jpg

さらに2kΩだと下図のように段差がかなり大きくなります。この状態でも使えなくはないですが、音量が低下せずに上昇するポイントでは違和感があるかもしれません。岩野さんが前作の説明の時に、リレーを切り替える時に一旦音量を下げるようにしないとプチプチノイズが目立つと言っていたことから、このポイントでは少しノイズが出るかもしれません。 また、最大音量付近では、抵抗値が大きく低下するので、前段のアンプの負荷が重くなることに注意が必要です。
理想抵抗-0.5dB-7step-負荷2kΩ.jpg

Logarithmic Attenuatorでは、次段につながるアンプの入力抵抗を自信の入力抵抗値の倍以上で使用するのがお勧めです。逆に言えば、アッテネータの抵抗値は低めにしておいた方が無難です。
posted by lobs at 05:45| Comment(2) | リレーアッテネータ

2017年09月03日

E12系列のみの抵抗でリレーアッテネータを組むとすると

8月20日の書込では、BISPAで購入できるLGMSFを使って組み合わせてみました。減衰特性はE24系列の抵抗を使ったときとほぼ同等になっていますが、実は入力抵抗の値が少し暴れます。
以降の計算は、前段アンプの出力抵抗を200Ω、後段のアンプの入力抵抗を10kΩとして計算しています。

E24系列の抵抗を使った場合の抵抗値は前にも出しましたが、以下のようになります。
att_5k_7bit_0.5dB_s.jpg

この場合の減衰特性、入力抵抗は、下図のようになります。
E24-0.5dB-7step.jpg

これを前回のように、130Ω→120Ω、910Ω→820Ω、4.3kΩ→3.9kΩ、5.1kΩ→5kΩ、43kΩ→39kΩに変更した時の減衰特性、入力抵抗は、下図のようになります。入力抵抗の変化が大きいことが分かります。但し、前段のアンプの出力抵抗が変わっても音量が変化するだけで減衰特性の段差はそれほど大きくなりません。
E12_Bispa-0.5dB-7step.jpg

さらに、E12系列のみの抵抗にした場合はどうなるかということですが、下記サイトで計算してみると
http://www.eijndhoven.net/jos/attenuator-calculator/index.html
抵抗値は以下のようになります。
Log_att_cal_E12-0.5dB-7step.jpg

この条件では、減衰特性、入力抵抗は、下図のようになります。減衰特性に段差が出ますし、入力抵抗も更に暴れます。
E12-0.5dB-7step.jpg

このままだと具合が悪いので、下側の3.3kΩ→3.9kΩ、同じく下側の1kΩ→820Ωのように変更すると、下図のように変わります。減衰特性が素直になりますが、入力抵抗の暴れは大きくなります。但し、前のときと同様で、前段のアンプの出力抵抗が変わっても音量が変化するだけで減衰特性の段差はそれほど大きくなりません。実用上は、これで十分でしょう。
E12改-0.5dB-7step.jpg
posted by lobs at 22:59| Comment(0) | リレーアッテネータ