2018年11月25日

LM6361使用Analog Discovery用補助アンプ

スピーカーのインピーダンスを定電圧で測定するための補助アンプですが、OPアンプにはLME49710を使っていました。これは、さらに高速なOPアンプだと発振する可能性が高いと思っていたためでした。
この基板を使ったアンプは、川崎G寺住職にも作って頂きましたが、当初はOP07を使っていたため、20dB増巾のときの帯域が10kHz程度であり、OPアンプの違いが出てしまっていました(トランジスタは2SC2655/2SA1020)。
ところが、その後、OPアンプをLM6361に変えたら高域まで伸びたと連絡がありました。送って頂いたデータを見ると、20dB増巾で1MHz以上まで伸びています。高速OPアンプだと発振すると信じ込んでいたのですが、あっさり覆されてしまいました。そこで、私もLM6361を使ったアンプを作ってみることにしました。
OPアンプはLM6361を使用し、出力のトランジスタは秋月で安く売っている2SD468/2SB562を使います。耐圧が低いことからhfeが高めであることを期待して使用しています。
部品の数がそれほど多くないので、比較的短い時間で基板の組み立てが終わります。
DSC_0427s.jpg

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LME49710を使った基板と入れ替えた状態です。発振することもなく、安定です。
DSC_0433s.jpg

8Ω位の負荷抵抗を接続し、特性を測定してみました。回路図を以下に示しますが、負荷抵抗とパラに 誘導性の負荷が接続されたときの発振止めに10Ω-0.1uFも入っています。出力段のエミッタ抵抗を大きな値にしているので、負荷が重くなるとOPアンプの出力電圧が高くなります。このため、OPアンプの出力電圧を図中のQ1のエミッタ側で測定してみました。
201811_LM6361test_amp72_48_s.jpg

測定してみると確かにSP出力は20dBの増幅で1MHz以上まで伸びています。OpAmp出力は、出力段のエミッタ抵抗の電圧低下分を補うために2dB程度高くなっています。さらに、100kHzくらいから10Ω-0.1uFが負荷抵抗とパラに入る影響が出てOpAmp出力電圧がさらに上がっています。これらは予想通りの結果になっています。また、測定結果からは不安定要素は無いように見え、安定に動作しているようです。
周波数-LM6361テストアンプ.jpg

歪み率特性も測定してみました。約4.5V付近でクリップしており、出力は2.5W程度でした。
歪率-LM6361テストアンプ.jpg

このアンプは、特性を測定する前に11月17日の三土会で紹介しましたが、特に問題なくスピーカを鳴らすことができました。但し、広い会場では出力不足が目立ってしまいました。このあたりは、テスト用のアンプと割り切りが必要です。
posted by lobs at 14:57| Comment(0) | 測定器
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