2017年09月05日

次段のアンプ入力抵抗の影響

Logarithmic Attenuatorの場合は、次に接続されるアンプの入力抵抗によって減衰特性が比較的大きな影響を受けます。例によってアッテネータの抵抗値は5kΩ、以降の計算は前段アンプの出力抵抗を200Ωとした計算結果です。
まず、抵抗の値ですが、下記URLのany valueでほぼ理想的な値を用います。
http://www.eijndhoven.net/jos/attenuator-calculator/index.html
Log_att_cal_理想-0.5dB-7step.jpg

次段のアンプの入力抵抗が1MΩの場合は、下図のようになります。綺麗な減衰特性だし、入力抵抗もほぼ一定です。
理想抵抗-0.5dB-7step-負荷1MΩ.jpg

これが10kΩになると、減衰特性に若干ですが、段差が見えるようになります。入力抵抗も、減衰量の少ない領域では低下します。
理想抵抗-0.5dB-7step-負荷10kΩ.jpg

5kΩだと下図のようになり、段差が目立つようになります。この状態でも実用上は使用できますが、所々音量が低下しないポイントが出てきます。
理想抵抗-0.5dB-7step-負荷5kΩ.jpg

さらに2kΩだと下図のように段差がかなり大きくなります。この状態でも使えなくはないですが、音量が低下せずに上昇するポイントでは違和感があるかもしれません。岩野さんが前作の説明の時に、リレーを切り替える時に一旦音量を下げるようにしないとプチプチノイズが目立つと言っていたことから、このポイントでは少しノイズが出るかもしれません。 また、最大音量付近では、抵抗値が大きく低下するので、前段のアンプの負荷が重くなることに注意が必要です。
理想抵抗-0.5dB-7step-負荷2kΩ.jpg

Logarithmic Attenuatorでは、次段につながるアンプの入力抵抗を自信の入力抵抗値の倍以上で使用するのがお勧めです。逆に言えば、アッテネータの抵抗値は低めにしておいた方が無難です。
posted by lobs at 05:45| Comment(2) | リレーアッテネータ
この記事へのコメント
 なるほど・・・シミュレーション結果を拝見して理解できました。
 低インピーダンスのパワーアンプの場合は問題ですね。今回の製作会の5Kは丁度良さそうです。
Posted by 関澤@池袋 at 2017年09月05日 21:08
以前、関澤さんが作ったデンマークのアッテネータは入力抵抗が50kΩくらいでした。最近のアンプのように入力抵抗の低いパワーアンプだと段差が出ているだろうなと思って、測定結果を聞かせてもらいました。「その通り」ということでしたので、この計算結果を合っているなと思っていました。
岩野さんのアッテネータだと、抵抗は自由に選べるので低めの値にしておけば安心ですね。
Posted by 蝦名 at 2017年09月06日 05:01
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