2017年05月07日

DP-7000の修理 その10 モータードライブ基板のトランジスタ交換

クオーツロックが掛からない件はオシロを見ながら調整する必要があるが、昔の大きなオシロを引っ張り出すのも面倒なので、とりあえずマニュアルコントロールで使用することにした。メインはDP-80なので、その予備機としての位置付なので特に支障はない。
ただ、経年劣化を考えると半導体類は交換してしまいたい。ダイオードの交換は簡単に済むが、TO-66パッケージのトランジスタは高価になってしまい、同じパッケージで交換する気にはなれない。
前回の三端子レギュレータ化でも紹介したが、TO-220パッケージの足をうまく曲げてやればそのまま置き換えできそうである。
まずコレクタに接続するネジを確認してみると、TO-220に置き換えできる位置になっている。
P4220334s.jpg

使用できるトランジスタは、TO-220でフルモールドでなく、コレクタがフランジに接続されているものである。最近はフルモールドが多いので搜すのに時間がかかったが、2SC2334或いはこの互換品が2SD258と類似の特性なのでそのまま置き換えできそうである。今回はフェアチャイルドのKSC2334を使用した。
この足を曲げて置き換えできるような位置に調整する。
P4220363s.jpg

まず、一個を交換してみる。
P4220371s.jpg

残りの4個も同様に交換する。
P4220383s.jpg

なお、2SA537ACはTTA004B、2SC708ACはTTC004Bに交換した。2SA1358、2SC3421でも問題なく使用できると思われるが、秋月で安く手に入るのでTTA004B、TTC004Bにした。

トランジスタを交換して動作確認してみたが、特に問題なく使用できている。
posted by lobs at 08:15| Comment(2) | アナログ・プレーヤー
この記事へのコメント
DP-7000でロックしなかった原因は何だったのでしょうか? ご教示いただけると幸甚です。
Posted by 清野 博之 at 2022年01月19日 17:23
おそらく経年変化で定数が変化していたためだろうと思います。部品を交換したことにより、調整可能範囲に入っただけだと考えています。本気でやろうと思えば、サービスマニュアルを入手し、オシロで波形を見ながら調整することになるのでしょうが、まだやっていません。
DP-80をメインに使っていて、問題なく動いているのでやるとしてもだいぶ先になりそうです。
Posted by 蝦名 at 2022年01月20日 18:50
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