回路図は以下のようにします。抵抗は0.1Ωのメタルプレート型、コンデンサは3300uFを4本と100uFの固体高分子電解コンデンサです。ACアダプタはA07に付属してきた32V5Aのものです。

予備試験で3300uFを4本と15000uFをパラにしてみましたが、電源をON-OFFしたときにハンチングが起こるので3300uFを4本だけにしました。あと、A07の電源入力ジャックは内径2.5mmなのでそれに対応したプラグ(MJ-15)とジャック(MP122CF)を用意します。ケースはショートが怖いので秋月で売っているプラスチック製のもの(TB-32)にしました。
注意点ですが、DCプラグはセンターがフォーク型のものを選ぶ必要があります。最初、手元にあったフォーク型ではないものを使ったところ、全く接触していなくて焦りました。
ケースに押し込んだ状態です。

A07は以前の改造から若干変更しています。6Vを作っているコンデンサを100uFに容量を増やしました。

基板の写真です。16V100uFのコンデンサが見えます。

ACアダプタと今回制作したフィルタとA07を接続し、A07をONにしたときの電源の状態です。

フィルタを通った後に、パルス性のノイズレベルが低くなっています。もう少しノイズレベルが下がると思っていたのですが、これはオシロの測定ポイント、アースの採り方の問題のような気がします。なによりも、デジタルオシロに慣れていなくて操作に四苦八苦してしまいました。
フィルタの効果ですが、高音側の濁りが大きく改善されます。抵抗を0.22Ωにすると更に改善される傾向があるように感じますが、音がより平面的になり抑圧感が強くなるので0.1Ωにしています。
試しにFX-AUDIOのd302Jと12VのACアダプタでも確認してみましたが、やはり高音の濁りが改善されます。
ACアダプタなどのスイッチング電源のハンチングには気を付ける必要がありますが、試してみる価値があるように思いました。